ハゲタカ『シンドローム』
ハゲタカ 最新刊 「シンドローム」です。
東日本大震災での原子力発電所事故の当時の様子がよくわかります。当然フィクションで会社名、人物名は置き換わっていますが、事実に沿って描かれており当時のニュースを思い出しながら読むととても興味深いです。
鷲津政彦の活躍はもちろんですが、それを支えるスタッフの優秀さにも脱帽。こんなスタッフが欲しいと思いました。
読み応え抜群でした。
【内容】
電力事業ほど儲かるビジネスはない―。国から特別待遇を与えられ、「絶対に損をしない」収益構造を持つ電力業界に狙いを定めた鷲津の前に立ちはだかるのは、日本経済構造の暗部に蠢く権力。それでも、総本山「首都電力」に買収を仕掛けようとした矢先の2011年3月。東北を未曾有の地震、津波、原発事故が襲う。まさに国家存亡の危機。ハゲタカはどう動くか?
【内容】
官邸は迷走し、首都電が責任回避に奔走するばかり。原発メルトダウンの危機は確実に進行する。表向き救世主として振る舞う鷲津は、けっして本当の狙いを明かさない。原発事故の危機のカウントダウンと、ハゲタカ鷲津の巨大買収劇が、同時並行で進む、リアル金融サスペンス。驚愕と感動の結末へ向かう!