『民王』池井戸潤
『民王』池井戸潤です。
先にテレビドラマを見てしまったため、「遠藤憲一」「菅田将暉」が頭に浮かんで離れません。
ドラマも面白かったので良いのですが、やはり先に原作を読んだ方が、想像力が掻き立てられより面白く読めると思いました。
現実離れした入れ替わりのコメディータッチの作品ですが、医薬品の承認問題に切り込んでいたり、感動シーンもちりばめられていたりで楽しめました。
【内容】
企業小説を変革し続けてきた乱歩賞作家・池井戸潤が、
ついに政治の世界に踏み込んだ!
ある日突然、首相・武藤泰山と、武藤の大学生のドラ息子・翔の中身が入れ替わってしまう。
原因もわからないまま、やむなく泰山の変わり身となって国会に出ることになった翔。
遊んでばかりの日常を送ってきた翔には、国会でおこなわれる討論や質疑応答など、到底理解できない。
幼稚な発言を繰り返す上、首相だというのに文書に書かれた漢字すら読めず誤読を繰り返すという状況に……。
首相と息子の入れ替わりなど夢にも思わない世間では、一国の代表とは言いがたい言動に対する厳しい批判が渦巻く。
またそれと時を同じくして、泰山のまわりでは、閣僚の酔っ払い発言やスキャンダル、献金問題などが相次ぐ。
国を背負うはずの大人たちに、一体何が起こったのか―。
本物の大人とは、国を動かす政治とは何か。
胸がスカッとする、痛快エンタメ政治小説!