笹本稜平『恋する組長』です。
やくざ相手に商売する探偵が主人公の軽い短編集です。
タイトルが最高です。
主人公の探偵は名前が出てこないほどキャラが薄いですが、周りのやくざや警官は濃いキャラが多く面白かったです。
【内容】
“おれ”は、東西の指定広域
暴力団と地場の組織が鎬を削る街に事務所を開く私立探偵。やくざと警察の間で綱渡りしつつ、泡銭を掠め取る日々だ。
泣く子も黙る組長からは愛犬探しを、強面の悪徳刑事からは妻の浮気調査を押しつけられて…。しょぼい仕事かと思えば、その先には、思いがけない事件が待ち受けていた!ユーモラスで洒脱な、ネオ探偵小説の快作