『日の昇る国へ』 新・古着屋総兵衛 第十八巻 佐伯泰英
佐伯泰英『日の昇る国へ』 新・古着屋総兵衛 第十八巻 です。
新・古着屋総兵衛シリーズ最終巻。
タイトルから日本へ帰る話だと思っていたら、次はアメリカへ進むようです。
最終巻なのに「武」の要素が少なく「商」の部分ばかりで物足りなかったです。
できれば鳶沢一族が幕末をどう乗り切るかまで書いてほしかったです。
【内容】
古着大市開催の二日前。将軍家斉近習、自称御用取次古瀬嶺斎なる旗本が古着大市の売上の一部を公儀に上納せよと圧力を掛けてきた。古瀬は無役の小譜請組から、瞬く間に将軍近習にのし上がった男だった。総兵衛は手を尽くして背後関係を調査する…。そして、バタヴィアのカイト号を引き取りに、一族三百余名を従え、いよいよ総兵衛が海を渡る。夢と希望を乗せた「武と商」の物語、ここに完結。