『水色の犬』北方謙三
『水色の犬』北方謙三です。
薬の売人で、ジャズピアニストの「爺さん」と若い黒木の話。面白い。
【内容】「生きてるのがつまらないという顔をしてるな」無為な日常のある日、俺に声をかけてきた爺さんは、クラブのジャズピアニストをやる裏で、薬を売っていた。縁という言葉は嫌いだが、俺は爺さんの仕事を手伝い始めた。小さな取引。金が欲しかった訳じゃない。だが昔有名だった爺さんには、ニューヨークで羽振りよく暮らすという夢があった。そして賭けに出た。仕事は大きく、それに危かった。長篇ハードボイルド。