『秋ホテル』北方謙三
『秋ホテル』北方謙三です。
北方ハードボイルド。吉崎タフ。カーチェイスがいい。
【内容】
伊豆の岬に忘れられたようにたたずむ秋ホテル。二輪のレースから身を退いた私は、父親が残したこのホテルの親父として静かに時を消化していくはずだった。深尾万里子、3年前に別れた女からの手紙が、忘れていた何かを呼び覚ました。思い出す、レースの駆け引き、どこまで力を溜めていられるか、どこで、すべての力を出すか。万里子との過去を自分の人生の中でつまらないものにしたくない、それを投げ出せば私の心は死ぬ。だからこそ、死ぎりぎりの勝負に出る―。日本、ニューヨーク、プエルトリコ、薬品開発をめぐる黒い渦に巻き込まれた男の果てなき闘い。北方文学の逸品。
『傷だらけのマセラッティ』北方謙三
『傷だらけのマセラッティ』北方謙三です。
お客さんのマセラッティに乗って逃避行。車がかわいそう。
【内容】
毎日、工場で油にまみれ車の修理に追われる大村啓司。50ccのバイクを飛ばし、楽しみはたまにやる賭けビリヤード。賭けが縁で仲良くなったチンピラの上島が突然殺された。大切な友人・上島を見殺しにしたヤツに啓司の怒りは燃え上がる。復讐。しかし、警察からの逃避行が始まる。明日の見えないカーバトルの果てに辿り着いたのは…。魂のハード・ボイルド作品。