『暗闇のセレナーデ』黒川博行です。
黒川博行さん初期の作品です。
女子大生が警察と競って事件を追うミステリーです。
今ではありえない状況も多く登場しますが、展開が二転三転し面白かったです。
【内容】
有名彫刻家に嫁いだ姉の家を訪ねて、瀕死の状態の姉・雅子を発見した、
美大生の美和と親友・冴子。姉が運び出された後のアトリエは密室状態になり、義兄も失踪。自殺未遂とも殺人未遂ともつかない状況の中で捜査は進む。義兄の犯行を疑う美和と冴子は独自の調査を始めるが、彼も死体で発見され思わぬ結末へ―。美術業界に精通した著者ならではのトリックが秀逸な、初期の傑作。