黒川博行『左手首』です。
これも短編集でした。
黒川作品を古い方から順に読んできているので、ここの所ずっと短編で物足りません。
それなりに面白いのですが、やはり黒川作品は長編で読みたいです。
【内容】
美人局のはずだった。だが、頭の弱い女が誘い込んだのはヤクザで、相棒の男が凄んでも脅しが効かない。逆ギレするヤクザ。女は消火器を振り下ろした。バラバラにした死体をいざ埋めようとするが…「左手首」。解体業者と組んで事故車で稼いでいた損保・車両鑑定人の悪どい手口…「解体」。一攫千金か奈落の底か、欲の皮の突っ張った奴らが放つ最後のキツイ一発!なにわ犯罪小説七篇。