今野敏 任侠シリーズ最新刊は「任侠浴場」!
今野敏さんの「任侠シリーズ」大好きです。
「義理人情」を重んじる、一本筋の通った昔ながらのヤクザ「阿岐本の親分」が様々な事業を再建していくシリーズです。
表紙のイラストからもわかるように、ヤクザが主人公ですが、心温まる読みやすいストーリーです。
出版社を再建する「任侠書房」
学校を再建する「任侠学園」
病院を再建する「任侠病院」
に続き、今回は銭湯を再建します。
代貸「日村」の心配をよそに、組長「阿岐本」の道楽がまた始まります。組員たちはノリノリで活き活きと活躍します。
今回は、みんなで道後温泉に旅行に行ったり、高校生の「香苗」が手伝いに登場したりと、新鮮でした。
大物政治家までつながる顔の広さ、影響力を持ちながら、銭湯の家族内の問題まで解決してしまう細かい心遣い。
阿岐本の親分の大きさ、懐の深さに感動です。
是非「任侠書房」から順に「任侠浴場」まで読んでもらいたいです。おすすめです。
【内容】
東京のとある町に事務所を構えるヤクザの親分・阿岐本雄蔵は、困った人をほっとけない上、文化事業好きな性格が困りもの。そのせいで組員たちは、これまで出版社、高校、病院などの経営再建に携わる羽目になってきた。今度の舞台は赤坂の路地裏にある古びた銭湯!世の中どんどん世知辛くなって、ヤクザ稼業も楽じゃないが、阿岐本、代貸・日村はじめ個性的な面々は、銭湯にお客を取り戻すことができるのか!?