『いつか海に消え行く』北方謙三です。
約束の街シリーズ第5弾。再々読。
「殺し屋」山南死す。切ない。
【内容】
私はただの漁師のはずだった。妻を事故で亡くし、島へ流れてきてからは。あの男、「殺し」から身を退いた薔薇栽培師、山南との出会いが、私の忘れていた何かを目覚めさせた。街に
流入する
覚醒剤を執拗に阻止しようとする山南、その瞳に映っているもの、それが見たかったのかもしれない。そして私も、もう一度自分に賭けてみたくなった、これ以上失いたくはないものがあるから―。街はふただび静かなる日々に別れを告げ、そして海は残酷なまでにやさしく男たちを誘う。約束の街シリーズ第五作、長編ハードボイルド。