黒川博行『勁草』です。
オレオレ詐欺の犯人と刑事達の攻防を描いた作品。
詐欺グループのやり口がよくわかります。
臨場感たっぷりで面白いです。
チンピラ矢代があまりにアホで橋岡に同情してしまいます。
最後も含みがあってよかったと思います。
【内容】
橋岡恒彦は「
名簿屋」の高城に雇われていた。
名簿屋とは電話詐欺の標的リストを作る裏稼業だ。橋岡は被害者から金を受け取る「受け子」の差配もする。金の大半は高城に入るので、銀行口座には大金がうなっている。賭場で借金をつくった橋岡と矢代は高城に金の融通を迫るが…。一方で
大阪府警特殊詐欺班も捜査に動き出す。逃げる犯人と追う刑事たち。最新犯罪の手口を描き尽くす問題作!